何度かこのブログにも書いていますが、わたしは京都出身です。 あの頃は本当に普通だった京番茶や和菓子、蒸し寿司、お漬物も今ではすぐに買いに行けるところに住んでいないんだと思うと、改めて550kmの道程を感じています。
「故郷は遠きにありて思ふもの。」どなたか(失礼)有名な方の詩が浮かびます。 遠くにはなれてみて、初めて今まで普通に暮らしていた、いろいろなことの思い出とか思い入れとか、そういうものが募るものなんですね。 あと、京都に居た頃は、そうでも無かったんですが、住処が変わったせいか、むしょうに友達が欲しくなったり。
このアンジェラ・アキさんの「Home」は、テレビ番組で流れていました。
いつも通りの朝。 縁のしっかり付いたメガネをして、ピアノを弾きながら彼女が歌った「Home」が流れました。 入れかけのコーヒーをテーブルに置いて、完全に手を止めてしまって…、何故か涙がいっぱいこぼれました。 真っ直ぐで強い心の居場所を持つ人、というのが第一印象だった。
この曲は、交通事故で突然他界した彼女の大好きな祖母を思って書いた曲だという。 「おばあちゃんのことを考えていたら『ふるさと』という言葉が出て来ました。」後日、ラジオで聞いた番組の中で彼女が言っていた。
その人が居た風景そのものが「ふるさと」。 この曲を聴いてそんなことを思いました。 いつもの当たり前に居てくれる存在、その人を失うということは、そのことが起こるまで本当に思い浮かばない、そんなことを思いたくも無いのだと思います。
家族を亡くすということは、思っていたより物凄い喪失感があると思います。 しばらくの間は、悲しいとか寂しいとか、そんな感情しか無い。 でもどこからかは、その人との思い出をたくさん思い出したり、忘れないでいたいと、そんな風に出来たら、と思うんです。
機会があれば、聞いてみてください。 アンジェラ・アキさんの曲は、どれも真っ直ぐであたたかい気持ちにさせてくれます。
関東へ出て来て、もう6年近くなるのかな。 関東へ来て驚いたのが、京都関係の本が物凄くたくさん書店に並んでいること。 当たり前といえば当たり前なんですが(笑)。
わたしも1冊持っています。 その本が↑の麻生さんの本。 京都にいたわたしよりも、京都をご存知で、美味しい物もたくさん載っています。 黒豆茶、生麩、和菓子、きんとん、町屋暮らし、たけのこ、その他、四季折々の京都と仲良くしていらっしゃる麻生さん。 ほんと、羨ましい(笑)。
こうやって、遠くから自分の「ふるさと」を見たり聞いたりするのも楽しいです。 懐かしい場所、どこか心にぐっと来る場所がある…、それだけでも幸せなのかも知れません。
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